そもそもスワップポイントとはどのようなものなのでしょうか。
スワップポイントは、FX(外国為替証拠金取引)において通貨ペアを保有した際に、異なる国の金利差によって発生する金額のことです。FXでは、2つの異なる国の通貨間を組み合わせた通貨ペアを取引しますが、国ごとに政策金利が異なるため、その「差」に応じて日々スワップポイントという形で金利調整が行われるのです。スワップポイントは、通貨の保有期間中に発生し、一定の時点で口座に付与される、または逆に支払いが必要になることもあります。
通常の取引方法と異なりますが、簡単にいうと「異なる各国の通貨の売買」と認識しておくと以下の内容を理解しやすいでしょう。
例えば、日本円と南アフリカランド(高金利通貨)の通貨ペアを購入する場合、低金利の日本円と、高金利の南アフリカランドの「差」に応じてプラスのスワップポイントが付与されるケースが多くあります。一方、逆に金利の低い通貨を売って高い通貨を買った場合や、スワップの発生する方向とは逆のポジションを持っていた場合には、口座からスワップポイント分の金額が差し引かれる、つまり決済が生じる点に注意が必要です。
また、為替の変動リスクやスプレッド、証拠金の維持等、他にも注意すべきポイントが多いため、スワップポイントだけに注目するのではなく、全体の取引方針やリスク管理も含めて口座開設前に検討することが大切です。
なお、各FX会社によってスワップポイントは異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
FX取引においてスワップポイントは、非常に重要な要素のひとつであり、通貨ペアによって付与される金額や方向が大きく変わります。スワップとは、異なる通貨の金利差の金額のことで、保有しているポジションによって、スワップポイントが支払われたり受け取れたりする仕組みです。たとえば、ある通貨を買ってそのまま保有している場合、その通貨の金利が片方の通貨より高いとスワップポイントを受け取れる仕組みです。
通貨ペアとは、2つの通貨の組み合わせのことで、たとえば「米ドル/円」や「ユーロ/豪ドル」等が一般的です。それぞれの通貨には異なる政策金利が設定されており、その差に応じてスワップポイントの額が決まります。
このように、通貨ペアとスワップポイントには直接的に関係があり、金利差が広がっているほど稼ぎやすいです。
メキシコペソ/円は、スワップポイントが高い通貨ペアです。メキシコの政策金利は9.0%に対して、日本の政策金利は0.5%と、この通貨ペアを保有するとスワップポイントで稼げる仕組みとなっています。一般的に、メキシコは新興国の一つとして高い金利を維持しており、日本円との金利差が大きいため、その差がスワップ収益につながるのです。
たとえば、メキシコペソ/円を買うポジションを持てば、金利差に応じて日々スワップが付与されます。特に長期間保有することで、その金額は積み重なり、大きな利益を得られる可能性があります。ただし、為替レートの変動やスプレッド、手数料といったコストも発生するため、総合的な投資判断が必要です。
南アフリカランド/円も、スワップポイントが高く、南アフリカの政策金利は7.5%に対して、日本の政策金利は0.5%です。日本よりも高い傾向なので、スワップに向いています。
この通貨ペアを買って保有すると、日々スワップポイントが付与され、長期でポジションを維持すればするほど、その金額が積み重なっていく特徴があります。しかし、高金利であるということは、経済の変動や金融政策の影響を受けやすく、為替相場が大きく動くリスクに注意しましょう。南アフリカランドは流動性がやや低いため、急激な相場変動が生じることもあり、特にマーケットの注目が集まる時期は注意が必要です。
トルコリラ/円は、スワップポイントが非常に高いことで有名な通貨ペアです。トルコはインフレ率が高く、政策金利は42.5%と高水準なので、日本円との金利差が大きくなり、スワップポイントが高額となる傾向があります。スワップで稼ぐ際にはおすすめといえるでしょう。
しかし、トルコリラは非常にボラティリティが高く、為替レートの変動が激しい通貨でもあります。政治的・経済的な不安定さが影響しやすく、短期間で大きく値動きが変わることがあるため、レバレッジの使い方には特に注意が必要です。証拠金が少ない状態で過度なレバレッジをかけると、価格変動によって大きな損失が生じるリスクもあります。
日本証券業協会や金融先物取引業協会、一般社団法人等が提供する外国為替証拠金取引に関する情報も参考にしながら、投資判断を行うことが推奨されます。高スワップ=高収益という考え方に偏らず、通貨の特性、経済情勢、自身の投資スタイルに応じた取引を行うことが、安定した収益を確保するための鍵となります。
スワップポイントが高い証券会社は、以下の通りです。
GMO外貨は、スワップポイントが高い証券会社のひとつです。
2025年4月時点におけるGMO外貨における主なスワップポイントは、以下の通りです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
米ドル/円(USD/JPY) | 486.0 | -486.0 |
メキシコペソ/円(MXN/JPY) | 95.0 | -95.0 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 67.5 | -67.5 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 112.5 | -112.5 |
※直近で最も高い額を参照しています。
GMO外貨は、MINKABUのスワップ部門にて、上記通貨ペアが1位を獲得するほど、高金利を提供しています。
スプレッドが狭く、取引手数料も無料であるため、頻繁に取引を行う場合でも余計なコストが発生しにくくなっています。
特に外貨の保有期間が長くなるほどスワップ額も大きくなるため、上記の通貨ペアを検討してみてください。
また、豊富なキャンペーンも実施中なので、ぜひ口座開設後に活用してみてください。
LIGHTFXは、スワップポイントで稼ぐのにおすすめの証券会社です。
2025年4月時点におけるGMO外貨における主なスワップポイントは、以下の通りです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
米ドル/円(USD/JPY) | 486.0 | -486.0 |
メキシコペソ/円(MXN/JPY) | 83.0 | -83.0 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 66.0 | -66.0 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 114.3 | -114.3 |
※直近で最も高い額を参照しています。
特に、米ドル/円やトルコリラ/円は、業界内でも高水準のスワップポイントです。
また、LIGHTFXはスプレッドが低いため、取引コストを抑えつつスワップで稼げます。
GMOクリック証券は、スワップポイントで稼ぐのにおすすめの証券会社です。
2025年4月時点におけるGMO外貨における主なスワップポイントは、以下の通りです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
米ドル/円(USD/JPY) | 492.0 | -492.0 |
メキシコペソ/円(MXN/JPY) | 1,050.0 | -1,050.0 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 900.0 | -900.0 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 147.0 | -147.0 |
※直近で最も高い額を参照しています。
特に、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円等は、少ない証拠金でももらえるスワップが多いです。
また、GMOクリック証券は、スプレッドが業界最狭水準で提供されており、取引コストを最小限に抑え、効率的にスワップポイントを受け取ることができます。
LION FXは、スワップポイントに特化したサービスを提供するFX証券会社です。
2025年4月時点におけるGMO外貨における主なスワップポイントは、以下の通りです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
米ドル/円(USD/JPY) | 46.8 | -57.3 |
メキシコペソ/円(MXN/JPY) | 48.0 | -63.0 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 3.9 | -5.4 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 11.1 | -12.6 |
※直近で最も高い額を参照しています。
LION FXで高いスワップポイントを誇るのは、米ドル/円(USD/JPY)やメキシコペソ/円(MXN/JPY)です。
ただし、市場の金利の変動によってスワップポイントは大きく影響されるため、一定のリスクも伴います。
また、通貨によって金利差が縮小することがあるため、リスク管理を徹底しておきましょう。
トライオートFXは、スワップポイントで稼ぐのにおすすめのFX証券会社です。
2025年4月時点におけるGMO外貨における主なスワップポイントは、以下の通りです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
米ドル/円(USD/JPY) | 465.0 | -615.0 |
メキシコペソ/円(MXN/JPY) | 54.0 | -63.0 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 45.0 | -63.0 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 120.0 | -147.0 |
※直近で最も高い額を参照しています。
特に、トルコリラ/円(TRY/JPY)は、比較的スワップポイントが高いため、稼ぎやすいでしょう。
先述しましたが、トライオートFXでは自動売買システムを利用できるため、市場の動向を常にチェックしている必要がなく、普段忙しい方でもスワップで稼ぎやすいでしょう。
証券会社でスワップをもらう時には、関東財務局長(金商)第271号の金融先物取引業者に該当していると信頼性と安全性も高い金融商品取引業者と判断できるので、事前に確認しておきましょう。
ワップポイントに関するよくある質問について回答していきます。
スワップで稼ぐには、1万円からでも可能です。
もちろん、通貨ペアによってスワップポイントは異なりますが、金利が高い通貨ほど稼ぎやすくなるでしょう。
ただし、スワップで最大限稼ぐためには数十万以上の証拠金が必要なため、できるだけ金利差が大きい通貨ペアを選ぶことが大切です。
しかし、スワップポイントで稼ぐには、リスク管理も重要です。スワップポイントが大きくても、経済ニュースの発表によっては市場の動きが急変動し、大きな損失を被ることもあります。最悪の場合、ロスカットも考えられます。特に、マーケットが急激に変動した場合、金利差に基づく利益が消失する可能性もあるため、十分なリスク管理を行った上で取引をする必要があります。
初心者でもスワップで利益を得やすい通貨ペアは、主に流動性が高い方がおすすめです。
特に、初心者の方は米ドル/日本円(USD/JPY)がおすすめです。比較的高金利な米ドルに対して、日本円は低金利の通貨として知られています。米ドルを買って日本円を売ると、スワップポイントで稼ぎやすい通貨ペアと言えるでしょう。
スワップに慣れてきたら、本記事でも紹介した政策金利が高い通貨ペアで取引してみましょう。
上記の他にも、オーストラリアドル/日本円(AUD/JPY)やニュージーランドドル/日本円(NZD/JPY)ペアも、同様に高金利通貨であり、スワップポイントが得やすい通貨ペアです。
初心者がスワップする際は、金利差だけでなく、スワップポイントの変動を常に確認することが重要です。また、証券会社によってスワップポイントが異なるため、自分の取引口座で確認しながら取引を行うことが大切です。
証券会社によってスワップポイントは異なります。証券会社が提供するスワップポイントは、基本的にその会社が取り扱う通貨ペアごとの金利差に基づいていますが、実際には証券会社の方針やサービス内容によってもスワップポイントの金額が変わることがあります。
なお、証券会社を選ぶ際は、スワップポイントだけでなく、取引のスプレッドや手数料、サービス内容も考慮に入れるべきです。
スワップポイントは、FX(外国為替証拠金取引)において通貨ペアを保有した際に、異なる国の金利差によって発生する金額のことを指します。
再度、本記事で紹介した内容をおさらいしてみましょう。
スワップ額が高い通貨ペアは、以下の通りです。
スワップポイントが高い証券会社は、以下の通りです。
なお、FX初心者の方がスワップで稼ぐのにおすすめの通貨ペアは、米ドル/円です。
もちろん、上記通貨ペアでも稼ぐことは可能ですが、高金利である反面、経済の変動や金融政策の影響を受けやすいため、注意が必要です。
スワップで稼ぎたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。