FX取引のレバレッジの基礎的な情報を解説いたします。
FXにおけるレバレッジとは、少額資金で大きな額の取引ができる方法です。株のレバレッジと同じです。資金1万円で10倍の倍率をかけると、10万円分売買することができます。資金よりも大きい額の取引ができるため、効率よく利益を上げられる一方で、損失も同様に拡大するリスクがあります。
ただし、損失も倍率に応じて増えるため、リスク管理が重要です。まずは、低めの倍率から始め、徐々に倍率を調整していくことが大切です。
FXでレバレッジが広く使われている理由は、資金効率を高めることができるからです。為替マーケットの値動きは比較的小さく、1日に1円動くことは稀であり、大きな利益を得るには多くの資金が必要です。
計算例:1ドル=100円のときに1,000ドル(10万円相当)で注文し、1ドルが101円になった場合、1,000円の利益が出ます。これは元手10万円の1%の利益の計算ですが、10倍のレバレッジをかけていると元手は1万円で済むため、同じ1,000円の利益でも利益率は10%になります。
また、FXは24時間注文できる上、価格の変動も比較的頻繁に起こるため、短期トレーダーにとってレバレッジは有効な手段です。ただし、利益が増えるということは同時に損失も増えるため、感情に流されず、計画的に取引を行いましょう。
FX取引を行う上で、「国内FX業者」と「海外FX業者」のどちらを利用するかによって、適用されるレバレッジの上限が大きく異なります。国内FXでは金融庁の規制により、個人トレーダーは最大25倍と制限されています。
一方、海外FX業者では最大レバレッジの規制がない場合が多く、100倍、200倍、1,000倍以上のレバレッジを提供する業者も存在します。そのため、少額資金でも大きな利益を狙える可能性がありますが、同時に損失になる可能性も高まるため、慎重な判断が重要なポイントです。
また、国内と海外では、信託保全の仕組みやトラブル時の対応体制にも差があるため、レバレッジの高さだけで選ぶのではなく、信頼性やサポート体制等も含めて判断することが重要です。
FXでレバレッジ取引のメリットについて解説していきます。
レバレッジは、手元の資金が少なくても大きく取引ができます。レバレッジ25倍は、4万円の証拠金で100万円相当の取引を行えます。特に初心者にとっては、まずは少ない金額でFXの経験を積めますが、相場の変動が大きいため、慎重な資金管理が求められます。
FXでは、多くの場合、自分でレバレッジの倍率を調整できます。最初はリスクを抑えてレバレッジを5倍程度に設定し、慣れてきたら少しずつ倍率を上げていくといった運用が可能です。また、証拠金に対するポジション量を自分自身で決められるため、取引スタイルやリスク許容度に応じて柔軟に対応できます。レバレッジを使いこなすことで、自分自身に合ったリスク管理が可能になります。
海外の一部のFX会社では、最大で1,000倍以上のレバレッジを提供しているところも存在します。1,000倍のレバレッジを使えば、1万円で1,000万円相当の取引が可能です。ただし、その分リスクも非常に高くなり、全ての資金を失う可能性もあるので、十分注意しましょう。
FXでレバレッジをかけるデメリットも存在します。
レバレッジをかけると、損失になるリスクが上がります。レバレッジ10倍の場合、為替が1%変動するだけで、10%の損益になります。利益が大きくなる可能性がある一方で、同じだけ損失が出るというリスクに注意です。レバレッジ取引をする際には、必ずリスクとリターンのバランスを考慮する必要があります。
レバレッジを高く設定すればするほど、証拠金維持率が下がりやすく、ロスカットされる可能性が高まります。
ロスカットされると、強制的にポジションが決済されてしまい、結果的に損失が確定することになります。特に、ロスカットを理解せずに取引を始めると、予期しないタイミングで損失になるリスクもあります。レバレッジの際には、ロスカットのルールも事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
国内FXサービスは、金融庁で規制されており、最大25倍のレバレッジまでと定められています。そのため、海外FXと比べるとレバレッジ倍率は抑えられているものの、初心者が安心して取引を始めるには適度な水準といえるでしょう。
また、個人の投資家の多くは、実際に25倍のフルレバレッジではなく、5〜10倍程度の倍率で取引を行っているケースが多いです。
レバレッジで損失を出さないためのコツついて解説していきます。
FXを始めたばかりの初心者は、2~5倍と低い倍率から取引を始めることが重要です。そのため、まずは2倍や3倍から始め、徐々にスキルを身につけることが大切です。
低いレバレッジにしておくと、万が一の損失も抑えられるため、冷静な判断がしやすくなります。
特に、FX初心者の方は流動性が高い通貨ペア(ドル/円やユーロ/円)がおすすめです。
FXで含み損や損失になった際に、その損失を「一気に取り戻したい」という気持ちからレバレッジを高く設定してしまいがちです。しかし、これは絶対に避けるべきです。
レバレッジを上げて損失を取り返そうとすると、より損失が拡大し、最終的にロスカットされる可能性もあります。
レバレッジ取引を行う際には、常に「余裕を持った証拠金」を維持することが重要です。証拠金とは取引の保証資金のことで、どれだけの通貨量を取引できるかが決まります。
証拠金の余裕がない状態で取引を続けると、少しの相場変動でもロスカット(強制決済)されてしまい、資金を失うリスクが高まります。ロスカットされないためには、最低限の証拠金だけではなく、追加で余裕資金を用意しておくことが重要です。余裕を持った資金管理を行えば、予期せぬ相場の変動でもロスカットされる可能性は低くなります。
FX初心者の方は、いきなり本番の取引をするのではなく、まずはデモトレードで取引のシミュレーションをしてみても良いでしょう。
レバレッジ取引の利確・損切りラインの目安を参考にしてみてください。
FX取引において「利確」とは、利益が出た時点で取引を終了し、確定させることです。
レバレッジで利益を出した際には、欲を出しすぎず、あらかじめ決めたラインで利確することが非常に大切です。初心者の方であれば、10%から20%程度の利益を目安にするとバランスよく取引ができるでしょう。
レバレッジ10倍で100万円分の取引をした場合、10%の利益が出れば、利確しましょう。
「損切り」とは、含み損が出ている状態でも損失を確定させることです。相場変動によって損失になるリスクがありますが、-5%から10%程度になった時点で損切りをするのが無難です。
10万円でレバレッジ10倍とした場合、5%の損失(5万円相当)で損切りする目安となります。
レバレッジによって、元本の半分を失いますが、ロスカットされて全資金を失うより前に早めの決断ができたと考える方が精神的にも楽になります。
特に初心者の方にありがちなのが、損失のまま保有し続け、「いつか戻る」と期待してしまいがちです。しかし、相場は常に予測どおりに動くわけではなく、さらに損失が膨らむこともよくあります。
ロスカットされてからでは取り返しがつかないため、事前に損切りラインを設定しておきましょう。
また、最初のうちは「-5~10%程度」を目安に損切りラインを設定しましょう。
最大レバレッジが大きいFX会社の中で、以下の5社に厳選しました。
Exnessは、最大レバレッジが無制限の初心者~上級者向けのFX会社です。元手が1万円でも1,000万円、それ以上に設定し、取引ができます。
その他の詳細については、Exness公式サイトを参照ください。
しかし、取引を行う際にはリスク許容度をしっかりと把握し、自身で資金管理を徹底することが大切です。
FXGTは、最大5,000倍のレバレッジをかけられるFX会社です。5,000倍のレバレッジを活用して少ない元手で大きく取引ができます。
ただし、5,000倍という高いレバレッジの場合、少しの相場の変動でロスカットされる可能性も高いため、慎重に取引を進める必要があります。
また、FX以外にも仮想通貨なども金融商品も取引対象なので、興味のある方は仮想通貨取引も検討してみてください。
その他の詳細については、FXGT公式サイトを参照ください。
AXIORYは、最大2,000倍のレバレッジを提供するFX会社です。2,000倍のレバレッジを使えば、少ない資金でも少しの価格変動で稼げます。
特にAXIORYは、非常にスプレッドが狭いため、取引手数料を抑えて効率的に取引を行えます。
その他の詳細については、AXIORY公式サイトを参照ください。
XMTradingは、最大レバレッジ1,000倍で取引できるFX会社です。低スプレッドで取引手数料も抑えられており、効率的に取引が行える点が特徴です。
XMTradingでは新規口座開設・入金ボーナス制度も充実しており、ボーナスを利用して取引もできるため、自己負担が減ります。
また、MT4やMT5などの取引ツールが使えるので、より高度な取引ができます。
その他の詳細については、XMTrading公式サイトを参照ください。
MIDORI FXは、最大レバレッジ1,000倍を提供する海外FX会社ですが、日本語サポートに対応しているため、国内のトレーダーも使いやすいです。
MIDORI FXは、低スプレッドで取引手数料が抑えられているのが魅力です。また、入出金の対応が迅速であるため、資金管理がスムーズに行えます。
さらに、豊富なキャンペーンを実施しており、新規口座開設・入金ボーナスがもらえます。
その他の詳細については、MIDORI FXのサイトを参照ください。
今回紹介した中から興味のある業者があれば、ぜひ口座開設してみましょう。
最後に、FXのレバレッジに関するよくある質問について回答していきます。
レバレッジを決める基準として、まずは自分の取引スタイルやリスク許容度を考慮することが大切です。リスクを避けたい方であれば、2倍や3倍等の低いレバレッジを設定するのが良いでしょう。
逆に、リスクを取ってでも利益を狙いたい場合は、100倍、1,000倍等の高いレバレッジを利用することも考えられます。しかし、ハイレバレッジほど、損失が膨らむリスクも高まるので、注意です。
国内FXは最大でかけられるレバレッジが25倍までと規制されています。これに対して、海外FX業者では最大レバレッジに規制がなく、1,000倍や無制限で提供しているところもあります。高いレバレッジほど、少しの価格変動で稼げますが、損失が膨らむリスクも上がります。
そのため、FX初心者の方は低いレバレッジにしておきましょう。
レバレッジ取引では、含み益・含み損どちらでも、ポジションを持ちすぎることは避けるべきです。
特に、高いレバレッジの状態でポジションを持ちすぎると、含み損だったものが短期間で損失、最悪の場合ロスカットされ強制的に資金を失うリスクもあります。
レバレッジ取引をする際には、「+10~20%の含み益で利確」「-5~10%の含み損で損切り」を目安にリスク管理しましょう。
国内FXと海外FXどちらが良いか迷うと思います。
結論から言うと「低いレバレッジで安全に取引をしたい」方は国内FX、「高いレバレッジをかけたい」方は海外FXがおすすめです。
まず、国内FXは日本の金融庁が監督しており、取引業者は法令に基づいた運営を行っているため、安全性が高いです。最大レバレッジが25倍に制限されているため、リスク管理がしやすいです。そのため、安全性を重視してレバレッジ取引する方は、国内FXがおすすめです。
一方、海外FXはレバレッジに規制がなく、100倍や1,000倍等のレバレッジ取引が可能です。しかし、海外FX業者は規制が緩いところもあり、安全性が低いことがあるので、慎重に業者と商品を選ぶ必要があります。
レバレッジは少額資金で大きく取引できる手法で、少しの価格変動で稼ぐ際に重要な要素ですが、初心者の方はレバレッジを低く設定することがリスクを抑える際の基本です。
FX投資をする際には、まずレバレッジを低めに設定してログイン後、取引を始め慣れてきたら少しずつレバレッジを上げていきましょう。
また、本記事で紹介した中から興味のある業者があれば、ぜひ口座開設してみましょう。