最終更新:2025/05/14

【入門編】FX初心者がまず初めにやることとは?おすすめの証券会社も解説!

FXとは?FX初心者向け入門ガイド

まずは、FXの概要について、FX初心者向けにわかりやすく解説していきます。

  • FX(外国為替証拠金取引)とは?
  • FXと株式投資の違い

FX(外国為替証拠金取引)とは?

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替取引」と訳されます。「外国為替」とは、日本円や米ドル、ユーロ等、異なる国の通貨を交換することを指します。

通常、私たちが旅行や海外通販等で外貨を両替する際にも為替レートが関係しています。為替レートは常に変動しており、この変動を利用して利益を得るのがFXの基本的な考え方です。たとえば、1ドル=130円のときにドルを購入し、その後1ドル=135円になったときに売却すれば、1ドルあたり5円の利益が出ます。このように、為替レートの差額で得る利益を「為替差益」と呼びます。

また、FXでは取引する通貨ペアが重要になります。通貨ペアとは、たとえば「USD/JPY(米ドル/円)」のように、どの通貨とどの通貨を交換するかを表す組み合わせです。世界中の通貨が取引対象となっており、米ドルやユーロ、日本円、ポンド等が主に用いられています。各通貨にはその国の経済状況や金利政策等が反映されており、ニュースや経済指標等によって為替レートが変動することもあります。

初心者の方にとっては、最初は難しく感じるかもしれませんが、基本をしっかりと理解すれば、少額からでも安全に取引を始めることが可能です。次に、FXと株式投資の違いについて見ていきましょう。

FXと株式投資の違い

FXと並んでよく比較されるのが「株式投資」です。どちらも資産運用に利用されますが、仕組みやリスク、収益の出し方等に大きな違いがあります。

まず、投資対象の違いについて考えてみましょう。株式投資は企業の株式を売買することで利益を得る投資方法です。特定の企業に対して出資し、その企業の業績が良くなれば株価が上がり、悪くなれば株価が下がるという仕組みです。一方、FXは通貨と通貨の交換を行うもので、企業の価値ではなく、各国の通貨の価値を比較しながら売買を行います。つまり、企業分析よりも経済指標や為替政策の情報が重要となります。

次に、取引時間についても大きな違いがあります。日本の株式市場の場合、通常は午前9時から午後3時30分までとなっており、土日や祝日は休場です。それに対して、FXは世界中の市場が順番に開いているため、平日であれば24時間いつでも取引が可能です。仕事の合間や夜間でも自分のライフスタイルに合わせて取引できるという利便性があります。

また、レバレッジの仕組みにも違いがあります。株式投資では信用取引を利用することで一部レバレッジをかけることができますが、FXの方が一般的に高い倍率のレバレッジを活用することができます。これにより少ない元手で大きな取引をすることが可能ですが、反対に損失も大きくなるリスクがあるため注意が必要です。

FX初心者がまず知っておくべき基礎知識・用語

FX初心者がまず知っておくべき基礎知識・用語について解説していきます。

  • FXは平日であれば24時間取引可能
  • 円高・円安
  • レバレッジ
  • ロスカット
  • スプレッド
  • ロット(lot)

FXは平日であれば24時間取引可能

FXは、平日であれば24時間いつでも取引が可能です。

FXの取引は、まずニュージーランドのウェリントン市場で始まり、次にオーストラリアのシドニー市場、続いて日本の東京市場、ヨーロッパのロンドン市場、そしてアメリカのニューヨーク市場へと順に開いていきます。それぞれの市場が開いている時間帯が異なるため、時差によって24時間取引が可能になるのです。

ただし、週末は例外です。FX市場は日本時間の土曜日の朝6時頃にクローズし、月曜日の朝6時頃に再びオープンします。つまり、取引できるのは月曜日の朝から土曜日の朝までということになります。なお、祝日であっても、世界の市場が開いていれば取引は行われています。

つまりFXは、仕事が終わった夜や、早朝等、自分のライフスタイルに合わせて取引ができるため、副業や資産運用の一環としても人気を集めています。

円高・円安

FXでは「円高」と「円安」が大きく関わってきます。

まず、「円高」とは、日本円の価値が他の通貨に対して上がることを指します。たとえば、1ドル=110円だった為替レートが1ドル=100円になった場合、以前よりも少ない日本円で1ドルを買えるようになります。つまり、日本円の価値が上がった=円高ということになります。

反対に「円安」とは、日本円の価値が他の通貨に対して下がることです。先ほどの例で言えば、1ドル=110円が1ドル=120円になると、同じ1ドルを買うためにより多くの日本円が必要になります。これは円の価値が下がったことを意味し、円安と表現されます。

FXでは、通貨の売買によって利益を得る手法なので、円高・円安の動きを正しく理解しておくことが必要です。例えば、円安が進むとドルを持っている人が日本円に換える際に有利になります。逆に、円高になると、海外旅行に行く場合や海外製品を購入する場合にはコストが下がるというメリットがあります。

このように、為替相場の動きと「円高・円安」の関係性を理解しておくことで、FX取引における売買の判断がしやすくなります。

レバレッジ

「レバレッジ」とは、少ない資金で大きな金額の取引を行うための仕組みのことを指します。

たとえば、1万円の資金でレバレッジ10倍をかけることで、10万円分の取引を行うことができます。海外FXでは1,000倍や2,000倍のレバレッジをかけられるため、少ない資金でも大きな利益を狙うことができます。

レバレッジは利益も損失も同じく大きくなってしまうという点には注意が必要です。特に初心者の場合は、無理に高いレバレッジをかけずに、低めの倍率から始めることが推奨されています。

なお、日本国内では、個人投資家が使える最大レバレッジは25倍までと定められているので、FX初心者の方でも低いレバレッジで取引ができます。

リスクとリターンのバランスを理解した上で、自分に合ったレバレッジを設定しましょう。

ロスカット

ロスカットとは、取引で一定以上の損失が出た場合に、自動的にポジション(保有中の取引)を決済する仕組みのことを指します。

たとえば、ある通貨を買っていて、その価格が予想に反して大きく下がってしまった場合、証拠金(担保のようなもの)を上回る損失が出る可能性もあります。そうした事態を防ぐために、FX業者は一定の基準を設けており、その基準を下回った時点でロスカットが実行され、強制的に損切りが行われるのです。

この基準は「証拠金維持率」と呼ばれるもので、多くの業者ではこの維持率が50%を下回るとロスカットが発動されます。証拠金維持率とは、現在の証拠金に対して、どれだけ損益が出ているかを示す数値で、ポジションの安全性を測る目安でもあります。

ロスカットがあることで、大きな損失を防ぐことができますが、逆に言えば強制的に損失が確定されてしまうため、できる限りロスカットされる前に自分で損切りの判断をすることが理想です。

スプレッド

「スプレッド」とは、FX取引において買値(Bid)と売値(Ask)の差額のことを指します。取引をする際に発生する手数料のようなもので、取引を行った瞬間からこの差額分だけ損が出る仕組みとなっています。たとえば、ドル円の買値が110.00円、売値が110.02円であれば、スプレッドは0.02円(=2銭)ということになります。

スプレッドが狭い業者ほど、取引コストが少なく済むため、特に短期売買を中心に行うトレーダーにとっては重要なポイントとなります。

なお、スプレッドは通貨ペアや市場の状況によって変動することがあります。たとえば、流動性の高い時間帯(日本時間でいうとロンドン市場とニューヨーク市場が重なる夜の時間帯等)ではスプレッドが狭くなる傾向がありますが、逆に早朝や経済指標の発表直後等はスプレッドが大きく広がることがあります。

取引の際には現在のスプレッドがどれくらいなのかをしっかり確認しておくことが大切です。

ロット(lot)

FX取引では「ロット」という単位を用いて取引の数量を表します。「ロット(lot)」とは、ある一定の取引単位を示す言葉で、通貨をいくらの単位で売買するかを表しています。多くのFX業者では、1ロット=10,000通貨や、1ロット=1,000通貨等、独自で設定しています。

たとえば、ドル円を1ロット=10,000通貨で取引する業者を使っている場合、1ロットの取引を行うということは、10,000ドル分の取引をしているということになります。

ロット数が多ければ多いほど、為替相場が1円動いただけでも大きな損益が発生します。初心者の方が最初から大きなロットで取引を行うと、少しの値動きでも大きな損失につながる可能性があるため、最初は少ないロット数で始めるのが一般的です。

多くのFX業者では「1,000通貨単位」から取引ができるようになっており、初心者でも低リスクで始められます。

ロットは自分の資金量や取引スタイルに応じて調整することができ、リスク管理のうえでも非常に重要な要素です。

FX初心者がまずやるべきステップ

FX初心者がまずやるべきステップを4つ紹介いたします。

  • 利用するFX会社を選ぶ
  • デモ口座でトレードを体験してみる
  • 自分に合ったトレードスタイルを見つける
  • リアル口座で実際に取引を開始する

利用するFX会社を選ぶ

FXを始める前に「どのFX会社を使うか」を選びましょう。初心者の方が特に注目したいポイントは、取引ツールの操作性、スプレッド、信頼性です。

操作性が高い取引ツールは、チャートの見やすさや注文の出しやすさ等、実際の取引において重要です。そのため、直感的なインターフェースを備えたツールを提供している会社を選ぶと安心です。

スプレッドは狭いほど利益を出しやすくなりますが、常に一定というわけではありません。そのため、取引したい時間帯や通貨ペアにおける平均的なスプレッドを事前に確認しておくと良いでしょう。

最後に、金融庁の登録を受けている業者であるかどうかを必ず確認してください。金融庁のウェブサイトには登録業者の一覧が掲載されており、これに載っていない業者は信頼性に欠ける可能性があります。大切なお金を預ける場所ですので、信頼性の高い会社を慎重に選びましょう。

デモ口座でトレードを体験してみる

FX会社を選んだあとは、いきなり本番の取引を始めるのではなく、「デモ口座」で取引を体験してみることをおすすめします。デモ口座とは、実際のお金を使わずに仮想資金で取引の練習ができる仕組みです。相場はリアルタイムのものが反映されるため、本番とほぼ同じ環境でトレードを体験できます。

デモ口座では、さまざまな通貨ペアを試したり、異なる時間帯に取引を行ったりと、自分に合ったスタイルを見つけましょう。

自分に合ったトレードスタイルを見つける

FXにはさまざまなトレードスタイルがあり、人によって合うスタイルは異なります。長期的にじっくりと運用するスタイルもあれば、数分単位で売買を繰り返す短期トレードもあります。

まず、「スキャルピング」と呼ばれるスタイルは、数秒から数分という非常に短い時間で取引をする方法です。わずかな値動きの中で利益を積み重ねていくため、瞬時の判断力が求められます。このスタイルは一日に何度もトレードを行うことが多いため、チャートを常にチェックできる方や、集中力に自信がある方に向いています。

次に「デイトレード」は、1日のうちに売買を完了させるスタイルです。ポジションを翌日に持ち越さないため、為替の急変リスクを避けやすく、安定した収益を狙いやすいとされています。会社勤めの方でも、朝や夜の空いた時間を活用してトレードすることができるため、比較的取り組みやすいスタイルです。

次に、「スイングトレード」と呼ばれるスタイルは、数日から数週間にわたってポジションを保有する方法です。頻繁にチャートをチェックする必要がなく、時間に余裕のない方でも取り組みやすいです。ただし、相場が逆に動いた場合は損失も大きくなりやすいため、リスク管理が重要になります。

また、上記に加えてスワップポイントで利益を上げる方法(2つの通貨間の金利の差)もありますが、どのスタイルを選ぶにしても、実際にデモ口座で試してみることが最も大切です。

リアル口座で実際に取引を開始する

デモ口座で取引の流れやスタイルに慣れてきたら、いよいよリアル口座にログインして取引を始めていきます。リアル口座は実際に自分のお金を使って取引を行うため、少額から始めることが大切です。

リアル口座を開設する際には、本人確認書類の提出が求められます。審査に通れば数日以内に取引が可能です。入金方法も銀行振込やクイック入金等複数用意されているため、使いやすい方法を選んで入金を行いましょう。

FXの学習方法の選び方

FXの学習方法の選び方については、以下の通りです。

  • FX関連の本や参考書で勉強する
  • YouTubeで勉強する
  • SNSやブログで情報収集する

FX関連の本や参考書で勉強する

FXの学習方法としてまずおすすめしたいのが、書籍や参考書を使った方法です。基礎から順を追ってしっかり学べる点が大きな魅力です。特に、初心者向けに書かれた入門書は、専門用語の解説が丁寧で、図解も豊富に掲載されていることが多く、はじめてFXに触れる方にも読みやすいでしょう。

ただし、書籍や参考書で勉強する際には、出版された時期を確認しましょう。時期によっては、現在の市場環境とは異なる内容が含まれている場合があります。そのため、できるだけ出版が新しいものを選ぶことが大切です。

YouTubeで勉強する

YouTubeでFXを学ぶこともできます。特に、YouTubeは無料で学べる上、初心者向けから上級者向けまで幅広いレベルの動画があります。チャートの見方やエントリー・エグジットのタイミング等、実際の画面を見ながら学べるため、実践の知識を得やすいです。

ただし、YouTubeは誰でも動画を投稿できるため、情報の信頼性に注意すべきです。中には根拠のない情報や過激なタイトルや短期間で大きな利益を得たというような内容には注意が必要です。

また、動画を見ただけで満足せず、学んだ内容を自分でノートにまとめたり、デモトレードで試してみましょう。

SNSやブログで情報収集する

SNSやブログは、リアルタイムで情報収集ができます。

特にX(旧Twitter)では、為替に関する速報や経済ニュース、重要指標の発表内容がリアルタイムで流れてきます。プロのトレーダーや金融機関のアナリスト等の有益なコメントや分析をキャッチできます。

ただし、先ほどのYouTubeと同様に、SNSやブログも情報の正確性が欠けている場合があるので、注意です。誰でも自由に投稿できるため、中には根拠のない発言や噂、個人の感情に左右された投稿もあります。特にフォロワー数が多いからといって内容が正しいとは限らないため、冷静に情報を見極めるべきです。

SNSやブログで情報収集する際には、情報をただ読むだけではなく、自分の考えと照らし合わせて整理したり、気になる点をさらに調べたりしましょう。

FX初心者におすすめの証券会社や取引所ランキング

FX初心者におすすめの証券会社や取引所は、以下の通りです。

  • 第1位:外貨ドットコム
  • 第2位:みんなのFX
  • 第3位:GMOクリック証券
  • 第4位:XMTrading
  • 第5位:MIDORI FX

第1位:外貨ドットコム

外貨ドットコムは、低スプレッドが特徴で取引コストを抑えられるFX会社です。また、使いやすい取引ツールなので、初心者でも簡単に操作できます。

さらに、外貨ドットコムでは、サポート体制が充実しており、困った際にはサポートに頼ることができます。電話やメールでのサポートのほか、オンラインチャット機能も用意されているため、トラブルが起きたときでもすぐに解決できます。

また、口座開設の手数料が無料で、必要な手続きも簡単です。

第2位:みんなのFX

みんなのFXは、取引手数料が無料であり、低スプレッドを提供しています。

それだけでなく、豊富な教育サービスを提供しており、初心者がFXの基本を学びながら取引を進められるようサポートしています。取引の基本やテクニカル分析、相場の読み方等を基礎から学べるので、FX初心者の方におすすめです。

また、みんなのFXは、24時間サポート体制を整えており、取引中のトラブルに迅速に対応してもらえます。

第3位:GMOクリック証券

GMOクリック証券は、取引ツールの使いやすさと、スプレッドの低さが特徴のFX会社です。GMOクリック証券はスプレッドが低いため、取引コストが抑えられ、少額からでも効率的に取引を行うことができます。

GMOクリック証券は、デモ取引が可能なので、まずはFXを体験してみてはいかがでしょうか。

第4位:XMTrading

XMTradingは、海外のFX取引所であり、日本国内でも広く利用されています。特にボーナスが充実している点が魅力です。XMTradingでは、初回入金キャンペーンとしてボーナスを受け取れるため、少ない資金でも取引を始めることができます。ボーナスを利用すれば、リスクを抑えつつ取引できます。

取引プラットフォームはMetaTraderを採用しており、使いやすさと機能性が高く、初心者にとって扱いやすい設計となっています。

第5位:MIDORI FX

MIDORI FXは、比較的新しいFX会社ですが、取引のしやすさとサポート体制が非常に充実しています。取引ツールがシンプルで直感的に操作できるため、初心者でもすぐに慣れることができます。

また、MIDORI FXは、キャンペーンが豊富で新規口座開設・入金ボーナスがもらえるので、お得に始められます。さらに、取引手数料が無料かつスプレッドも低めなので、取引コストを抑えつつ、少額から取引を始めることができます。サポート体制が非常に手厚く、取引のサポートを受けられるため、初心者でも安心して取引を始められます。

FX初心者が取引する際に陥りやすい注意点

ここからは、FX初心者が取引する際に陥りやすい注意点について解説していきます。

  • 生活に必要な資金を使ってしまう
  • 過度なレバレッジをかけてしまう
  • 損切りラインを決めていない
  • 運任せで取引してしまう
  • 塩漬けしてしまう

生活に必要な資金を使ってしまう

FX初心者の方が陥りやすい失敗の一つが、生活に必要な資金を取引に使ってしまうことです。FXは高いレバレッジを使って、少ない元手で大きな取引をすることができますが、損失が大きくなるリスクも伴います。

初心者の方は、「少ない元手でも大きな利益を得られるかもしれない」と考えてしまい、生活費や急な支出に必要な資金を取引に使ってしまうことがあります。しかし、万が一取引がうまくいかなかったときに、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。

取引を行う際には、まず自身の生活に必要な資金を確保し、その上で余裕資金を使って投資を行うことが大切です。

過度なレバレッジをかけてしまう

FXはレバレッジを使うことで、少ない元手で大きな取引を行うことができますが、レバレッジを過度にかけすぎるとすぐにロスカットされやすいです。

レバレッジを10倍や20倍に設定して取引を行うと、価格が少し動くだけで損益が大きくなり、最悪の場合、元本を失ってしまいます。

特に初心者の方は、最初は低いレバレッジで取引を行い、想定されるリスクを少しずつ理解しながら取引を進めていくことが大切です。

損切りラインを決めていない

初心者の方が初めて取引する際に、損切りラインを設定しないことが多いです。損切りラインを設定しないと、相場が思うように動かなかった場合に、ロスカットされるリスクがあります。

FXはボラティリティ(価格の変動)が大きい金融商品なので、予測どおりに価格が動かないことが多いです。そのため、ボラティリティが低い通貨ペア(ドル/円やユーロ/円)などで取引し、どの程度の損失まで許容するかを冷静に考え、損切りラインなどの取引ルールを設定しておくことが非常に重要です。

運任せで取引してしまう

運任せで取引を行うことも避けるべきです。相場の動きには予測が難しい部分が多く、完全に運に頼るのではなく、しっかり分析した取引が求められます。しかし、初心者の中には、運に任せて取引を行い、結果がうまくいくとその感覚に頼りすぎてしまうことがあります。

テクニカル分析やファンダメンタル分析を学び、チャートや経済指標を確認しながら、取引を行うことが大切です。

塩漬けしてしまう

「塩漬け」という言葉は、損失を抱えたポジションをそのまま放置しておくことを指します。初心者にとって、取引がうまくいかずに損失が出た場合、その損失を回収しようとする気持ちから、損失を抱えたポジションを長期間放置してしまうことがあります。しかし、これは絶対に避けるべき行為です。

塩漬けをしていると、損失がさらに拡大する可能性が高く、将来的には元本を完全に失ってしまうこともあります。損切りラインを設定し、予め損失が一定以上にならないようにすることが、塩漬けを避けるためには不可欠です。

FX初心者がまずやることに関するよくある質問

最後に、FX初心者がまずやることに関するよくある質問について回答していきます。

  • FXで稼いだ利益はいくらから課税される?
  • 順張りと逆張りどっちがおすすめ?
  • デモトレードの利益は出金できる?

FXで稼いだ利益はいくらから課税される?

FX取引で得た利益は税法上「雑所得」として分類され、確定申告を行う必要があります。

まず、FXの利益が課税される基準となるのは、年間の利益額が20万円以上となると、課税対象になります。もし、FXの利益が20万円未満であっても、他の所得がある場合には課税の対象になることもあります。

そのため、利益がどの程度であっても、定期的に記録を取り、税務署への申告を怠らないことが重要です。また、FXの利益は「雑所得」として計算され、他の種類の所得とは課税される税率が異なるので、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。

順張りと逆張りどっちがおすすめ?

FX取引には、順張りと逆張りという2つの取引スタイルが一般的です。

順張りとは、相場のトレンドに従って取引を行うスタイルです。例えば、上昇トレンドのときには買い注文を出し、下降トレンドのときには売り注文を出すという方法です。順張りは、トレンドに乗ることができるため、初心者にも比較的安定した利益を得やすいです。

一方、逆張りは、トレンドに逆らって取引を行うスタイルです。相場が上昇しているときには売り注文を出し、下降しているときには買い注文を出すという方法です。逆張りは、相場が反転するタイミングで取引を行うため、短期間で大きな利益を上げる可能性があります。しかし、逆張りは市場の反転を予測しなければならないため、非常に難易度が高く、特に初心者のうちは失敗するリスクが高くなります。

初心者の方がどちらを選ぶか迷っている方は、まずは順張りをおすすめします。順張りは、安定した利益を得やすい傾向があり、リスク管理もしやすいので、ぜひ検討してみてください。

デモトレードの利益は出金できる?

デモトレードはあくまで「仮想通貨」を使用しているため、実際の通貨で得た利益ではありません。そのため、デモトレードで得た利益を現金として引き出すことはできません。

デモトレードは、取引の流れや基本的な操作方法を学ぶことが目的なので、仮にデモトレードで1億円の利益を上げても資産にはプラスされません。

実際に利益を得るためには、リアル口座で取引をして利益を上げる必要があります。

まとめ:FX初心者の方は、まずデモトレードで取引をしてみよう

本記事の結論は、「FX初心者の方は、まずデモトレードで取引をしてみよう」です。

事前に基礎知識や用語を覚える必要もありますが、実践に活かすためには実際にデモトレードで取引してみることが手っ取り早いです。

デモトレードであれば、損失が発生しても一切自分の資金に影響しないため、まずは自分に合ったトレードスタイルを見つけてみましょう。

本記事が参考になれば幸いです。